第3回IIVクリエイターアワード受賞作品発表
第3回IIVクリエイターアワード
第3回IIVクリエイターアワード
コミック部門:該当作なし
この度は「第3回ⅡⅤクリエイターアワード」に
たくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。
厳正なる選考を重ね、受賞作が決定致しました。
受賞作は期間限定で公開中です。
受賞者のコメントのほか、人気クリエイターの選考委員による
コメントも掲載しておりますのでお楽しみください。
ある高校に、時間を貯めて過去を変えることができるという
「秘密のアプリ」の噂が流れていた。
そんな秘密のアプリを手に入れてしまった吾妻結衣は、
唯一の親友である三宮春乃のために
時間を少しずつ貯めていた。
だが突如、春乃がこの世界から消失したのだ。
春乃のクラスでは誰も彼女のことを
覚えていないという。
突然の出来事に混乱する結衣だったが、
春乃のことを覚えているという
生徒「一条仁」と「雪月すみれ」を見つける。
結衣は二人を疑いながらも、
春乃が消えた原因とアプリの秘密を探ることに……。
これは歪んだ者と壊れた者と優しい者たちが奏で合う、
愛しい青春群像劇。
テーマが青春ということで、私自身が高校時代に書いていた今作を
数年ぶりに読み返してみたところ、何とも青臭く、拙い箇所が作品の細部に見られ、
「当時はこれで完璧と思っていたのか」と恥ずかしくなると同時に、
けれども、「当時はこんなことに悩んでいたのか」と
感慨深くなりました。
だからこそ、過去の自分と今の自分を比べたり、
過去の自分にかける言葉を考えてみたり、未来の自分が、
“過去”である今の自分を振り返ったりした時のことを
考えてしまいます。
しかしこの考える、というものを、
悩みと表現するべきか、
創作と表現したいのかは、
未熟な私にはまだわかりません。
これが終わりではなく、これからだと思って、
精進していきます。
最後にはなりましたが、
この度は本当にありがとうございました。
雨空を見つめ、「雷に打たれたい」と
彼女はふと呟いた――
千歳藍子は一年を通して制服の下に
ハイネックのシャツを着ていて、
周囲から変わり者と言われる女子。
佐々木修司は、
そんな同じクラスの彼女が呟いた冗談のような一言が
気にかかり、
千歳に興味を持つようになっていく。
偶然、雨宿りで一緒になった彼女に懇願され、
作り始めることになってしまった
自由研究の「避雷針」。
佐々木の夏は、千歳との出会いによって
決して忘れられない稲妻のような
眩しく激しい青春の思い出となった。
選考に携わってくださったⅡⅤ編集部の皆様、先生方、誠にありがとうございました。
恋をしたり、友情を育んだり、部活に励んだり。
わかりやすくキラキラしている同級生たちを、
冷めたフリして横目に見ながら、
本当は羨ましいと思っていました。
自分に青春はない、
つまらんつまらんと過ごしていた学生時代。
ただ、ふと当時を思い返すと、毎日あんなに胸で痛んでいたひび割れが、
今ではすっかり完治している。
その時初めて、あの傷こそが自分にとっての青春で、
わかりにくくキラキラしていたのだと気づきました。
青春は誰にでもあって、あとから気づくもの。
その一瞬のきらめきは雷のようだと思って書きました。
日本も閉塞感に満ちていた一九九八年。
まるで世の中の下降気味ムードとシンクロするように、
ダメダメ上京青年の森沢和馬は、
大学を中退しドロップアウト。
実家の両親からの送金はストップされ、
経済的にも崖っぷちに立たされていた。
そんな中途半端な森沢の前に同じく
上京ボーイの伊達聡が現れる。
彼に「自分が勤める出版社が
新人の文学賞を開催するので
小説を書いてみないか?」と
持ちかけられ、
高校時代に小説家の真似事をしていた森沢は
再び夢を思い出し筆を執ることに……。
拝啓 今回は第3回ⅡⅤクリエイターアワード・小説部門賞という、
名誉ある賞を戴冠させていただき、
涙がちょちょぎれる思いでいっぱいです(昭和時代表現)。
自称・食えないモノ書きという立場ゆえに、
勝手に自分をニート状態に追い込んで、
無職でモノ書きしてマネーが発生せず、
令和時代飢餓死寸前だったので
感謝感激雨アラレの青天の霹靂でもありました(中年世代表現)。
作品としては20世紀末頃が舞台の青春小説ではありますが、
意外と古さは感じないのでは……と思うので
寛容な目で読んでやって下さい。敬具
この度はイラスト部門賞に選んで頂き
誠にありがとうございます。
まさか自分の作品が選出されるとは思ってもみなかったので
未だに夢を見ているような気分です。
このような機会を頂けて、自分の作品に自信が持てたと同時に、
「これからも絵を描き続けたい!」
「より良い作品を創りたい」と
意欲が湧いてきました。
これからも精進を重ねていきます。
本当にありがとうございました。
初めまして、るおーるおみと申します。
この度は「動画、音楽部門賞」を授与していただき、
誠にありがとうございます!
今回のテーマである「学園もの」を、自身の経験を取り入れつつ、
暗くも希望の見える構成で
制作させていただきました。
普段はイラストでの創作活動が多い中、
自分でも大きな試みであるアニメーションを、
この様な形で評価して頂ける事をとても嬉しく思っております!
まだまだ未熟者ですが、これからも経験を積み、
更に成長できる様努力していきたいと思います。
改めまして、この度は貴重な機会をいただき
誠にありがとうございました。
蒼山サグ、時雨沢恵一、成田良悟
(五十音順)
慧子
banvox、かいりきベア
「ⅡⅤクリエイターアワード」PJチーム
「ⅡⅤ」編集部
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