STORY
至福の島(ハイブラゼル)のエルフに「死」という概念はない。それゆえ「哀しみ」は失われつつあり、大教主マクリールは他の感情すらも禁じるようになっていた。空軍隊長でハイエルフのルゥは、ミスリル製戦闘機<アンバール>を駆り、今日も敵国将軍を撃墜し「英雄」の名を知らしめた。だが、心の片隅では畏れを秘め、偽りの英雄を装っている。度重なる転生により失った記憶の断片に苛まれ、大教主の戒律に疑問を持ち始めていた。そんなある日、ルゥは感情豊かな少女ブリジッドと出会い、懐かしさにも似た不思議な感情を抱くのだが――。