-
アメノセイ
生まれて(?)から一年程度で、記憶もなければ特徴もあまりないボクをテーマにたくさんの作品をいただき、本当にありがとうございます!
正直な話、ボク自身はクリエイターって感じではないので、人の作品を見て評価するというよりかは送っていただいたもの全てを見て、読んで、聴いて「すごーい!」という語彙力のない感想を言うだけでした。
ただひたすらに楽しかったです!
皆さんが作り上げた世界はどれも魅力的で、これはもう全部『ボクが失っていた記憶』ってことで良いんじゃないでしょうか?
記念すべき第1回目のテーマとして、こんな素晴らしいコンテストに関わることができて大変光栄でした。
2回目があれば今度はボクも作る側で参戦したいですね!
応募してくれた皆さん、
本当にありがとうございました!!
-
蒼山サグ
全作品とも小説としての完成度では差が付けられないくらい素晴らしかったです。みんな上手すぎてちょっとヘコみました笑。
こうなってくるとあとはテーマに対する向き合い方で判断するしかなかったのですが、個人的には『なるほど』と膝を打たされた順に評価させて頂きました。バックストーリーとしてのオリジナリティ、世界観の深掘り。そして現在活動するアメノセイくんちゃんさんとのリンク。全て総合的に見た場合、最もバランスの取れていた作品は……?
その解答を僕の1票と致しました。
繰り返しますが、小説としての完成度はどの作品も甲乙付けがたかったです。今回選外となった方の作品もぜひまた読みたいなと強く思いました。
-
築地俊彦
どの作品も手堅く文章の上手な方ばかりで楽しめました。ただ全員が一人称の文体であり、ここで三人称があればそれだけで大きなアドバンテージになったのにと思います。また、これはしょうがないのですが、アメノセイ=雨から導き出されるネタがほとんどであり、雰囲気もやや沈鬱なものが多く見受けられました。そこで別のストーリーが提示できればやはり利点となったでしょう。これらを踏まえた上で、あえてMMOものに乗っかることによって個性的となった「私、セーブポイントです。」を推します。この作品は本格的な長編小説にできるだけの強度がありました。今はセーブポイントというネタ一つだけで突っ走っているので、今後は多数のガジェットを配置した、世界観の広がりを感じさせるような話にすることを期待しています。
-
黒星紅白
ifアメノセイイラストコンテストにご応募ありがとうございます。独自のコンセプトで自由に仕上げられたifアメノセイくんちゃん達に目を奪われました。
私自身もアメノセイと世界の関わりを改めて意識する機会になりました。
審査にあたり、制作者の強い意欲が伝わってくる作品が多く、非常に難航しました。
カチッとはまるifを…と考えると逆にぼんやりしてしまうのが、アメノセイくんちゃんという存在の面白さですので、どう選考していったらいいのか迷いました。
もうよく分からなくなったので、一枚絵としてアメノセイへの思いや主張が響いてくる作品を選ばせて頂きました。
-
甲田学人
示し合わせたかのように感傷的なテイストの作品が並びました。「君は星の雨にのって旅をする」「『僕ら』が送る『君』への矢」はこの中では特に感情を動かす力が強く、「カラの肖像」「今日も雨を待っている」はキャラクターと切なさが強く、「私、セーブポイントです。」は荒削りですが読ませる力があったと思います。
「あめのおかげ」は私の一番好きな作品になります。奇妙な世界がよく描写され、表現に光るものを感じました。全体としては作品のテイストが似たこともあり、評価対象としてどこに重点を置くかを少しずらすだけで順位が変わってしまうくらいには僅差であったかと思います。私は短編には端的に作家性が出ると考えています。特に題材を同じくしている今回のクリエイターアワード、特設サイトの寄稿も含め、読み比べてみるのも面白いのでは。
-
時雨沢恵一
流石に最終選考に残る作品、どれも完成度は十分に高かったと思います。
いろいろな方面からのアプローチは読んでいて楽しくて、むしろこちらが勉強になりました。
個人的には短くスパッとまとまっている、切れ味鋭い作品が好きで、高評価をつけさせてもらいました。
こうしたテーマを決めての選考は、小説大賞のそれとはまた違った面白さがありますね。
楽しい経験でした。
-
田口仙年堂
まずどの作品も非常に面白く、とても好感が持てました。アメノセイにまつわる逸話を題材にすると、ここまでバラバラな話ができあがるものなんですね。人の数だけアメノセイがあり、それらが交錯する瞬間に立ち会えた気がします。こちらも非常に良い体験をさせていただきました。ありがとうございます。今回の題材について、「アメノセイの過去。それ以外はなんでもあり」という、一見すると自由に書けそうな題材なのですが、作品のいくつかは逆に不自由さのようなものを感じました。「アメノセイ」という人格に縛られているのか、はたまた「ネット」というお題を自分で定めているのかわかりませんが、もっと自由でいいんですよ! アメノセイくんちゃんは何にでもなれるんです! 剣豪でも赤ちゃんでもドラゴンでもCEOでも、なんだっていいんです! みんなもっとアメノセイで遊びましょう! 楽しいですよ!
-
成田良悟
考えてみれば、小説賞の選考委員になるというのは初めての経験なわけですが、本当にどの作品も甲乙付けがたく、序列を付ける事の大変さを実感させて頂きました。
アメノセイというテーマの特性上、記憶を無くす前の存在を『前世』として扱う作品が多く、それ故に生死や滅びを扱った作品が多かったように思えます。重いテーマになりがちな中、その重さを敢えて評価すべきか迷いましたが、最終的には『私が読んでいて楽しかったもの』を基準として選ばせて頂いた形となります。
投票制ですので、これを書いている時点ではまだどの作品が一位になるかは解りませんが、個人的には最後まで二作品の中で迷いましたが、最終的には『今現在VTuberとして存在しているアメノセイが、正しく作品の未来であったとした場合の完成度』というものを踏まえて評価させて頂きました。
逆に言うと、これからのアメノセイの活躍や方向性の変換によって私の中での作品の評価がまた変わってくるかもしれません。
どうか、アメノセイと共に育ち続けるこの素敵な作品群に祝福がありますように。
-
ハセガワケイスケ
正直、文章を書くことに関してライセンスなどもなくプロもアマもないと思ってます。最終選考に残った方もまさにそう。上質で『読む楽しさ』に溢れていました。「なんでこの方は世に出てないのだろう」と不思議に思うくらい。ただ「あー、おもしろかった」と終わらせるワケにもいかず、今回は選考ということで、自分なりの基準で、アメノセイという『なんでもなくて、なんにでもなれる』キャラクターを分解し、自分なりの解釈をし、それを自分の世界観で描いている。そんな『物語り』を選ばせていただきました。みなさま、ありがとうございました。
-
原雷火
性別どころか物理的身体の有無さえも自由にできるアメノセイは、まさに容器によって姿形を変える水のような存在ではないでしょうか。そんなアメノセイが題材なのですが「雨」や「水」を連想させる作品が多かったと感じました。自分も無理矢理乗っけてしまいましたが「雨」という要素はどうしたって使ってしまいます。そこからちょっとだけ“ひねり”を加えて、定番では終わらない新しい一面を探り出せるかという挑戦も、大切なことなのかもしれないなと感じました。(自分の書いたものを棚に上げつつ)
-
藤原祐
文章力が高く読みやすい作品ばかりで素晴らしかったです。また『アメノセイの過去にまつわる物語』というテーマに対し、皆さん真正面から真摯に向き合って解釈しており、各人の技量と感性を味わいながら読むことができました。
その上で、構成や世界観、キャラクター、なによりエンターテインメントとしての魅力を踏まえて総合的に審査させていただきました。当落についての悲喜交々はあるかと思いますが、最終選考に残っているという事実はあなたにとってひとつの成果です。今回のアワードをどうか今後のジャンプ台にしてください。次の作品がもっと素晴らしいものになることを期待しています。
-
三雲岳斗
さすがに最終選考まで残っただけあって、どの作品もそれぞれ魅力的な要素を備えていて、楽しく読ませていただきました。中でも拡張現実や同性愛といった難しいテーマを両立させた『カラの肖像』と、独自の世界観を持ち、優しい雰囲気が魅力の『あめのおかげ』を個人的に推させていただきました。また、『私、セーブポイントです。』は、エンターテインメントとして抜群の面白さで、作者の次回作をぜひ読んでみたいと感じました。
応募作全体にいえることですが、アメノセイという既存のキャラクターとリンクした企画ということで、文章の巧さや構成力だけでなく、キャラクターに親しみや魅力を感じさせる作品、あるいは希望を感じさせる作品であって欲しいと思います。たとえ悲劇的な設定であっても、結末に至る過程を工夫することで読後感を爽やかに出来るのではないかと。その意味でもったいないと感じる作品がありました。惜しかった。
なにはともあれ、素敵な作品にたくさん出会えて楽しかったです。このような機会を与えていただき、ありがとうございました。
-
banvox
最終選考に残った作品を聴くと、全体的にIf...ストーリーを軸に作られており、世界観がどれも確率されていて、全ての楽曲に個性が発揮されていると感じました。
普段、楽曲を作る時にあまり考えない発想なので、本当におもしろい作品が沢山ありました。選考する時、もし自分が、このIf...ストーリーだったらどういう風な楽曲を作るだろうと思いながら聴いて、選考させていただきました。
その中で忠実にストーリーをダイレクトに反映できているのか、と言う基準で選ばせて頂きました。
そして、自分でも参加したくなり、他の方々の楽曲をもっと聴きたくなりました。
皆様、ありがとうございました。