II V

受賞作品発表!

この度は、「第2回 IIVクリエイターアワード」にたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。
厳正なる選考の結果、受賞作が決定致しました!
受賞者や人気クリエイターの審査員らによるコメントの掲載に加え、
受賞作を期間限定で公開していますので、ぜひお楽しみください。

選考委員一覧

【小説】部門

蒼山サグ、成田良悟、藤原 祐、三雲岳斗

【イラスト】部門

黒星紅白、時雨沢恵一

【動画・音楽】部門

ハセガワケイスケ、banvox

「ⅡⅤクリエイターアワード」PJチーム / 「ⅡⅤ」編集部

最優秀賞&部門賞

最優秀賞&小説部門賞
『ベツ☆バラ! ~ 観光庁 神霊災害特別対策室秋葉原支部 ~』節兌見一

<作品紹介>

人々の幻想が交差する街『秋葉原』。
そこでは神霊テロ組織『ヤオヨロズ』と、
『観光庁神霊災害特別対策室秋葉原支部』
通称『ベツバラ』が熾烈な戦いを繰り広げていた。
通常兵器が効かない神霊たちを倒すべく、
『ベツバラ』に集められた
特殊な経歴を持つ二人が奮闘する!

<受賞者コメント>

はじめまして、節兌見一と申します。
この度は栄えある賞に拙作を選んでいただきまして、
光栄の極みです。
ベツ☆バラの世界は、「現代世界のファンタジー化」という
この賞のコンセプトを目にした瞬間
ビビッと思いついたものです。
慣れ親しんでいるはずなのに、実はよく分からない街『秋葉原』……
そこに異世界や和風、メルヒェンなものまで
様々なファンタジーの文脈を放り込んでみたら
一体どうなってしまうのだろう? 
自分でもその答えが分からないまま、ワクワク気分に
突き動かされて書きました。
そんな楽しい気持ちを皆さんと少しでも共有出来たら幸いです。

  1. 蒼山サグ

    バディの取り合わせが面白いですね! さもすればテンプレになりがちな設定にいいスパイスが利いていたと思います。まだ序章といった感じで、これから先の展開が気になる作品ですが、短編としても綺麗にまとまっていたのは高評価。
    『水』のオチは初出のところで看破してしまったのですが、僕が病気なだけかもしれません。他の読者の判断を仰ぎたいところです。

  2. 成田良悟

    個人サークルでTRPG関連の書籍を作られているとの事で、秋葉原の街を舞台にとした世界設定や主人公達のスキル、ガジェットなどがTRPG化しやすい形で練られている作品だなと思いました。読者としてキャラクター達に感情移入するというより、自分がその世界でベツバラに就職したらどう行動するか、どういう能力が欲しいかという事を想像するのが楽しくなる作品でとても楽しく読ませて頂きました。
    キャラクターをドン、と見せる形の導入的な短編だったので、TRPG的に言うならキャラクターの宿命的なものを小さなものでも良いので一つか二つ解決させると更に読み応えがある作品になるかと思うので今後が楽しみです。(『水』に関しては、無理に下ネタを挟まずとも良いかなとは思いました)

  3. 藤原祐

    世界観や設定、ガジェットなども含めて細部に至るまで独創的かつ魅力的で、秋葉原という都市の中に、秋葉原に相応しいファンタジーが展開されています。今回のアワードのコンセプトに最もぴったりな作品だと感じました。キャラ立ちも過不足なく、ストーリー運びもよくできています。
    ただ、個人の好みかもしれませんが、ヒロインの能力(の正体)はちょっと悪ノリが過ぎているように思います。
    設定や雰囲気がぶっ飛んでいる分、主人公の能力のようにシリアス方向で締めてもよいのでは。

  4. 三雲岳斗

    小説というよりもTRPGのセッションを文字起こししたような文体で、勢いのある楽しい雰囲気が伝わってきました。クセの強い作品ですが、ガチャガチャとした賑やかな感じは、ハマる人にはがっつりハマりそうです。ただ物語のスケールに対して作品のボリュームが不足していた気がします。大作の冒頭だけで終わってしまったような物足りなさが感じられたのは少々残念でした。

最優秀賞&
動画・音楽部門賞

最優秀賞&動画・音楽部門賞
『ワイバーン飛翔中』Ryo Lion

<作品紹介>

「SNSちほー」に生息するモンスター「ワイバーン」の歌。
舞台は恐山をイメージ。
近代に創作された架空の怪物「ワイバーン」と、
十年そこらで化け物みたいに
膨れ上がって異様なカタチに進化し続ける「SNS」。
この2つに共通している部分を感じ、
そこから構想を練った楽曲。

<受賞者コメント>

思えば作曲をはじめてもう20年以上になります。
決して順風満帆ではなく、何をやっても上手くいかず
途方に暮れた時期もありましたが
「長いこと続けていれば、いいコトもあるもんだなあ」と。
率直にそう思います。
このような機会を設けて下さった
IIVクリエイターアワード運営様、審査員のbanvox様、
そして歌ってくれた汐さん、本当にありがとうございました。
よい夢を見させて頂きました。
なお、賞金はすべてプロテインに変わります。
大切なのは筋肉です。
ながいながい創作人生においては、
心身の健康のみが資本です(本当に)。
心身ともにマッチョなクリエイターを目指し、
wこれからも精進致します。

  1. ハセガワケイスケ

    グッドメロディで聴きやすく、ボーカルの選択もいいなーと思います。もうちょいファンキーなギターを入れて聴きたかったなーとは個人的感想。
    キャッチーなワードセンスを感じました。ゆえに惜しく感じられたのは、歌詞の一行一行だと「おっ」と思うんですが、全体的になると何処をパンチラインに持ってきたいのか、判りにくいのかもしれません。素晴らしいキャッチーでポップなセンスをさらに進化させてほしいと思います!
    あらためて受賞おめでとうございます。

  2. banvox

    着眼点が素晴らしい! ファンタジーの世界の"ワイバーン"をテーマに沿った楽曲。ボーカルとトラックの相性も素晴らしいですね。
    ワイバーンを現代的にファンタジーにうまく落とし込まれたリリック、面白い! リリックにある"火属性のモンスター"食らいました!
    テーマが"ワイバーン"で、暗い作品かと思いきや、POPなサビで構成も素晴らしいと思いました。
    そして、映像が一枚絵かと思ったら、ちゃんと後半に向けて動画になっており、作品に対しての熱意を感じました。
    本当に素晴らしい。

部門賞 イラスト部門

部門賞 イラスト部門
『陰陽国技館ゴウリョク』成之丞

<作品紹介>

日本の国技である「相撲」をイラストでファンタジー化!
ファンタジー世界の日本では国技の陰陽道で競い合う、
両国国技館を
連想させる舞台で陰陽を駆使した勝負が
繰り広げられる!

<受賞者コメント>

此度はイラスト部門賞に選出して頂きまして
誠にありがとうございます。
制作にあたり臨場感を大切にと考え、大相撲初場所を
TVで何度も観戦し、
祭囃子を聴きながら
描いたのが思い出です。
本コンテストを知った際、何事も経験との想いで
参加させて頂いたので
期待以上の結果に
未だ実感薄く驚いております。
ⅡⅤクリエイターアワードPJチームの皆様、
そして選考委員の先生方へ
この場を借りて深く御礼申し上げます。
今回の受賞を励みにさらに精進して多くの方に
楽しんでもらえる作品達に携わっていけたらと思います。
とても良い経験となり感謝しております、
ありがとうございました。

  1. 黒星紅白

    この世界のサッカーは?野球はどうなっているんだろうと、描かれていない外の世界にまで想像が膨らんでワクワクします。
    土俵から天井、俯瞰で描かれた構図に臨場感がありキャラクターたちの躍動感を引き立てており、見ごたえがあります。

  2. 時雨沢恵一

    ファンタジー大相撲ってこうなるんだなあと感心しました。
    やっぱりNHKで中継されて真面目に実況解説(悪魔に?)されるのかと思うと笑えてきます。でもできれば現地で見たいな。

部門賞 イラスト部門
『魔女ラーメン』花城 まどか

<作品紹介>

「魔女も働かなければ食っていけません」
現代社会に溶け込む魔女の姿を想像して描いた作品。
「おかもち」を吊り下げ、空飛ぶホウキに乗って運ぶのは
みんなが大好きなラーメンです!

<受賞者コメント>

このたびは、「イラスト部門賞」に選んで
頂き誠にありがとうございます。
憧れの方々に自分の絵を見ていただけるだけでも嬉しい、
という思いで応募いたしましたが賞まで頂戴し、
天にも昇る気持ちです。
テーマである「現代世界のファンタジー化」は
とても好きなモチーフで描きたい場面や
キャラクターが多く迷いながらも最後まで楽しく描けました。
このような賞をいただけて大変嬉しく思います。
この賞を糧に今後も自分らしい絵を
描けるように頑張りたいと思います。
ありがとうございました。

  1. 黒星紅白

    たくさん貼られた注文表、リボンの付いた岡持ち等、小物にドラマ性があり見ていて楽しい。
    空でラーメンを食べている気持ちよさが、大胆に切り取られた構図、イラストの流れから伝わってきます。

  2. 時雨沢恵一

    シンプルながら目を引く構成で、一番インパクトがありました。
    魔女がラーメン屋をやっているというのも面白いのですが、"それを自分が食べている"のが私のツボにはまったようです。
    オヤジ、じゃなかったお姉さん、一杯くれ。

部門賞 コミック部門

部門賞 コミック部門
『厄神祓屋7のぼせ』草葉

<作品紹介>

災厄をばらまく「厄」を祓う神通力を
神から賜ったという7人の厄祓師「明星」。
「厄」に苦しむ少女たまきは、そんな「明星」に
助けてもらうため桃源都市ハカタを訪れる。
だが、出会ったのは街一番のお調子者マツザで……!?

<受賞者コメント>

はじめまして草葉と申します。
この度は「コミック部門」を頂きありがとうございます!
自分の漫画作成が久々の中、とにかく楽しんで
完成させることを目標に描いていたものなので、
まさか賞が頂けるとはいまだに実感がない感じです。
しかし好きなものややりたい表現を
詰め込んで楽しみながら描いた作品が、
このように評価を頂きとてもとても嬉しく思います。
まだまだ漫画として未熟な部分が沢山ありますが、
大きな一歩をきっかけに
少しでも楽しい作品を提供できるように
今後もますます精進していきたいと思います!

  1. 「ⅡⅤ」編集部

    キャラクターデザインとセリフ回しがマッチしており、キャラがイキイキと躍動感を持って動いていています。
    様々な表情を描ける画力の高さも感じました。少ないページ数のため、世界観や敵の脅威、ヒロインなど描ききれていない部分も多いので、もっとページ数のある作品を読みたいです。

  2. 「ⅡⅤ」編集部

    博多のイメージをモチーフに、祭りや賑やかな雰囲気、食べ物が溢れる桃源郷としていてテーマにあわせた着眼点が面白いと思いました。独自の世界観と短い物語の中でのテンポの良さ、主人公以外にも厄祓師がいるという見せ方で物語に広がりを作っていて、この街を舞台に「今度どういった物語が展開するのだろう?」と続きが気になる構成としていたのも高評価につながりました。一目でキャラクター性が伝わるデザインや、街の雰囲気などもとても魅力的な作品でした。

選考委員奨励賞

小説部門
『陰陽師と妖怪の仲が悪いわけ』紫藤龍弥

<作品紹介>

妖怪を使い妖怪退治をする九鬼一族の末裔『九鬼峡哉』。
そんな彼の元へ、陰陽師の少女『久遠寺朱里』が現れる。
彼女には妖怪に母親を殺された過去があり、
妖怪を強く憎んでいた。
妖怪と共に戦う峡哉と妖怪を憎む朱里。
正反対の二人がコンビを組んで凶悪な敵に立ち向かう!

<受賞者コメント>

この度は、選考委員奨励賞という素晴らしい賞をいただき
誠にありがとうございます。
選考委員の皆様、「ⅡⅤ」編集部の皆様、
並びに賞に携わられた
全ての方々に心から感謝いたします。
第2回のテーマは「現代世界のファンタジー化」ということで、
私達が住む世界がファンタジー化したらと想像しながら
楽しく書かせていただきました。
普段は異世界ファンタジーを書くことが多いので、
新鮮な気持ちでストーリーを考えることができました。
今回の結果を励みに、
今後更に楽しい作品をお届けできるように精進して参ります。
改めまして、拙作を選考委員奨励賞に
選出していただき誠にありがとうございました。

  1. 成田良悟

    物語の起承転結のみならず、世界全体の設定がしっかりと練り込まれており、主人公から敵キャラクター、サポート役のキャラクター達に至るまで練り込んで作り込まれていて完成度の高い一作だったと思います。主人公の性格が小気味よく、エクソシストの生徒も初見で読者に与えた印象を自分の行為を省みる事で事でを払拭しており、その後のバトルにもきちんと二人の性格が生かされていてとても読み心地が良かったです。
    あくまで個人的な意見ですが、コメディシーンでの主人公への理不尽な扱いは上手く書かないと読者のストレスとなる危惧もあるので、そこのバランス調整には今後も常に気を付けた方が良いかもです。

  2. 藤原祐

    よく言えば王道、悪く言えばありきたりな設定ですが、地力があり前者として非常に楽しく読み進められました。魅力的なキャラの織りなす軽快な掛け合いにもセンスが光っています。
    ただ、総じてよくできているだけに、人間関係や物語運びにおける詰めの甘さが気になりました。たとえば飛鳥と凪の主人公への態度がかぶっている、主人公の能力の秘密がラストバトルの後に付け足しのように明かされる……などです。そういった部分も含め、細部まで気を配ってみてください。

小説部門
『翡翠の姫は夢を見る』浜矢スバル

<作品紹介>

翡翠の産地・新潟県糸魚川市に建つ、蔵のある旧家。
ここに住む姉妹の祖父は蔵に「宝がある」と言うが、
宝がなんなのか姉妹には明かさないまま他界した。
そこで、美貌を備える姉の翠は「祖父の言う宝」が
何かを当てた男性と交際することを宣言。
宝を見つけ出す男性は現れるのか?そして蔵に眠る宝とは・・・

<受賞者コメント>

選考委員奨励賞、ありがとうございます。
私の作品は最終候補止まり、受賞は無理と思っていました。
応募者した方の多くは、
今回のテーマに素直に従って独自の「世界観」を
物語の中で構築する事に注力したのではないでしょうか。
一方、私が書いたのは、
このテーマへのアンチテーゼとも言えるような小説です。
実のところ、応募したのは受賞が目的というより、
選考委員の方々の反応が見たかったからです。
こういった作品を切り捨てず、新たな賞を増設してまで
評価しようとする
選考委員の方々の真剣な姿勢に
頭が下がる思いがします。
本当に、ありがとうございました。

  1. 成田良悟

    現実に行われた祭事をオープニングに絡める事で、これが現実の地続きである社会であると明確にした上で、糸魚川周辺で奉られる古事記や風土記に纏わる奴奈川姫の伝承を絡める事で歴史を媒介としたファンタジーと融合させる手腕はお見事です。
    一つの家庭を舞台にした話でありつつ、読み手に壮大な幻想を抱かせる一作なのではないでしょうか。その壮大さに比べれば些細な事ではあるのですが、トカゲ男をはじめとする悪意を持った者達への対処が寛大なのは良いのですが、そこで相手に反省の様子なども見られなかったので、後々新たなトラブルの種になるのではという心配を抱く部分はありました。しかし、本当の宝を得た主人公達ならばきっと乗りこえる事ができるでしょう。

  2. 三雲岳斗

    小説としての完成度が非常に高く、文章力・構成力ともに、今回の最終選考作の中では頭ひとつ抜けていました。豊富な知識に裏打ちされた描写は読み応えがありますし、作中で提示される謎や、最後に明かされる解答も明快で、魅力的なミステリーに仕上がっていると思います。
    また、現実に即した設定に神話や伝承などの情報を持ちこむことで、RPG的な定番のファンタジー要素に頼ることなく、「現代世界のファンタジー化」を表現した逆転の発想を、個人的に高く評価しています。

選考委員総評(五十音順)

  • 蒼山サグ

    同一の【お題】で書かれたとは思えないほどバラエティに富んだ作品の数々、心から楽しませて頂きました。

    設定の妙、深い考察、キャラ立ちの良さ、短編としてすとんと腑に落ちるカタルシス――。

    どの作品もそれぞれの魅力に溢れていたと思います。順番をつけるのもおこがましいと感じてしまうほどでしたが、並びを決めるのが今回与えられた任務なのだと心に責任感の鬼を宿らせ選評させて頂きました。

    繰り返しますが、どの作品も本当に面白かったです。

  • 黒星紅白

    メッセージ性や遊び心、視点のユニークさ、絵の完成度、込められた想い、世界観、細部までじっくり審査させて頂きました。

    素敵で貴重な機会を与えてくれた、すべての皆様にわくわくをありがとうございますと伝えたいです。

  • 時雨沢恵一

    私にとって初めてのイラスト選考となりました。今までは小説だったので、やはり勝手が違いますね。

    それでも“自分の好みで選ぶ”というところは変わらずに選ばせていただきました。私は作家なので技術のことは分かないので、見たときの印象が最重視ポイントです。現代 × ファンタジーという同じテーマでも、それぞれの切り口があって、楽しめました。

  • 成田良悟

    同じテーマを元にしながらも、壮大な神話を読み解く歴史ロマンを絡めたものから軽妙なコメディ、伝奇的ハードアクションや職業ものまでバラエティ豊かな作品が揃った回だと思いました。

    『あ、私達の知っている現実だ……』という所から、その足場を保ったまま歴史的幻想を組み込んでいく作品に高評価をつけさせて頂きましたが、他の作品もどれもそれぞれの良さがあり選考は非常に悩みました。この流れで今後も多様性のある作品が集まるコンクールになれば嬉しいなという願いをもって、総評の代わりとさせて頂きます。

  • ハセガワケイスケ

    映像作品、音楽作品、その両方を兼ねた作品など様々な応募ありがとうございました。

    非常に楽しく審査させていただきました。音楽だけ、映像だけではなく両方が同じカテゴリーにあったので審査の基準を何処に置くかが大変難しいところでした。

    また、10代、もっともっと若いの方の作品に触れたかったところです。

    応募作品のすべてにリスペクトをこめて、お疲れさまでした!

  • banvox

    全体的にクオリティが高かったです。音楽を作る自分からのコメントなので、全体的なバランスや構成、音の使い方、ミキシング、マスタリングについて細かくコメントしてしまいましたが、楽しませてくれる作品が沢山ありました。

    全部に共通したテーマがなく、様々な人の捉え方によって変わる"現代世界のファンタジー"と言うテーマにすごい可能性を感じました。

    自分も参加したかったです。是非、企画に呼んでください(笑)。ありがとうございました。

  • 藤原祐

    選考に残った六作品すべてが『現実世界のファンタジー化』という今回のテーマならではの、個性的な面白さを備えていました。文章のレベルも総じて高く、すべての作品において楽しく読み進めることができました。

    テーマのせいか、個人の好き嫌いがはっきり分かれる作風のものが多かったように思います。できるだけ客観性をつとめて選評をつけさせていただきましたが、どの作品が一位になってもおかしくありません。

    当落の結果にかかわらず、選考に残ったことをひとつの成果として、どうかこれからの創作に活かしてください。

  • 三雲岳斗

    ファンタジーは人気のあるジャンルですが、類型的な作品が氾濫しており、独創的で魅力的な設定やアイデアを生み出すのは決して容易ではありません。

    そんな中、今回の最終選考作では技巧を凝らした独自性の強い作品や、定番のファンタジー要素にキレのあるアイデアを付与した現代的な作品も多く、楽しく読ませていただきました。

    最終選考作全体を通じて好印象だったのは、ほぼすべての作品から、読者を楽しませようという強い意志が感じられたことです。

    その姿勢を具体的な形にするためにも、構成力や描写力を更に高めて、さらに素敵な作品をこれからも送り出していただければと思います。

最終選考作品&選評コメント 一覧
※ペンネーム50音順

小説部門

「ウライケブクロ・ドージンワーカーズ」藍澤李色
作品紹介

ある日突然、同人ショップアニゲーブックス池袋店は、店ごと異世界に転移してしまった。 なぜか電気やネットがつながることを利用して、店長の小田とアルバイト四人は、生活のためそのまま異世界での商売を始めることに。
客として訪れた特殊なエロ同人誌に興味を持つ少女ミシェル、彼女のおかげで異世界でもコミックが魔法製本で出来ること知ってしまった店長はあることを思いつくが……!?

  • 蒼山サグ

    いわゆる『異世界転生』モノですがその転生の内容が一線を画していてたいへん興味深く読ませて頂きました。登場キャラ全てが活き活きと感じられた。描写力もポイントが高かったです。
    ノリ重視の作品と思いきや、設定に対する深い考察が為されていてそちらの面でも唸らされる部分が多く、ギャグものとしても、お仕事ものとしても読める間口の広さが魅力的な作品だと思います。

  • 藤原祐

    各キャラクターが立っており、魅力的に描かれていました。
    「アニメショップが異世界転移した」というアイデアは悪くないと思うのですが、そこから異文化交流、印刷技術、同人文化論、クレーム対応……など、取り扱われる(掘り下げられる)題材の範囲が多すぎてとっちらかっており、全体の印象がぼんやりしています。
    そのためクライマックス部分などは特に、異世界でなくても成立する展開になってしまっています。
    もっと「この世界観でなければ書けないテーマ/物語」が見たかったなと感じました。

炎上系配信者の俺様が異世界を燃やしてみた!』スタジオI
作品紹介

現代にそっくりなパラレルワールドに召喚されてしまった炎上系人気YouTuberダン。 元の世界に戻るために異世界で一年以内に動画再生数10億を更新しなければならないことを知り、 マイルドヤンキーな獣人少年レイの協力を借りて、再生数を稼ぐ秘策を思いつくが――!? 炎上系なのに実はヘタレな俺様系配信者と獣人少年でおくる、異世界YouTuberコメディ。

  • 蒼山サグ

    テーマの設定が非常に興味深かったです。ただ『配信』というテーマでなければできない作品だったかというと他の手法でも応用が利くかな、という印象で、もっと『異世界で配信』でこそ――の内容をタイトルから期待してしまった部分も多少ありました。
    単に短編として読むならば非常によくまとまっており楽しませて頂きましたが、せっかくのテーマに対し若干突き詰め方が弱かったかなと。

  • 三雲岳斗

    炎上系配信者が主人公という現代的な切り口ながら、その実、家族愛や成長という普遍的なテーマを描いた魅力的な作品でした。
    異世界に放り出された配信者が動画の企画を考えて悪戦苦闘するというテンプレートも、いろいろと応用が利きそうです。
    エピソードのオチも爽やかで好印象でした。

『大いなる力には、大いなる〇〇が伴う』膝毛
作品紹介

ファンタジーな異世界に変わってしまった現代、平凡なサラリーマンの平田は聖剣に選ばれ魔王軍と戦っていた。そんなある日、平田家に思いがけない来訪者が現れる。
「私、勇者活動を行われている方々の活動支援を行うLight Holy Kingdom 略して『LHK』のものです! 聖剣使用料の徴収に参りました!」 「……うちに聖剣はないので!」「大いなる力には、大いなる〇〇が伴う」――これはその言葉の意味を知る物語である。

  • 蒼山サグ

    時事ネタと異世界要素の融合ということでたいへん楽しく読ませて頂きました。
    軽快な文体で短いながら何度も笑ってしまい、やられたなと。惜しむらくはオチが多少弱かった印象を抱いてしまったところです。
    文字数的にも余裕がありますし、ラストにもうひとふんばり読者を惹きつける要素を放り込めればさらに良い作品になるのではないかと思います。
    ギャグセンスは素晴らしいので、それだけにもっと上のギアがあるはず……という期待を強く抱かされたというのが本音です。

  • 藤原祐

    ファンタジー設定と現代日本の社会問題を上手く絡め、風刺として仕立てるアイデアがとても良いと感じました。
    一方、この手の風刺は読み手のイデオロギーによって激しく好みが分かれますので、そこにどこまで作者が意識的であるか(嫌われる/批判されることを許容できるか)が問われるところです。
    欠点として、話運びの面白さに比してオチがいまひとつ弱いです。打ち切り漫画風エンディングのネタの強さにテーマが飲まれてしまっており、そこは残念に思いました。

イラスト部門

『その焼きそばパン、あたしがもらったああ!!!!』いかり
作品紹介

魔法教育機関、私立マグノリア女学園。多くの優秀な魔女を輩出することで有名で、魔女を目指す者なら誰しも憧れる超エリート名門校! そんな学園の昼食時に開催される魔法使用OKのガチンコバトル「焼きそばパン争奪戦」に勝利するのは一体誰だ――!?

  • 黒星紅白

    魚眼レンズっぽい背景、配置されたキャラクター、伸ばされる腕、 すべてが焼きそばパンに集中していく構図が、パンのプレミアム感を 強烈に表現していてかっこいいです。女の子達もとても魅力的です。
    なんとなくですけど、メインの女の子は 焼きそばパンゲットできなさそう。かわいい。

  • 時雨沢恵一

    色使いと構図がとても鮮やかです。散々バトルをして狙うのが焼きそばパンというのも可笑しい。
    きっとメッチャ美味いんでしょうねえ。

『正義の赤いキツネ』SAHARA
作品紹介

きらびやかなネオン街で暗躍する現代版クノイチ。彼女は、キツネの面で顔を隠し、汚職や抗争を一掃する武力を持った最終兵器である。都市の平和を守るため、そして仕事の成果を味わうため今日もビルの上から街を見守る!

  • 黒星紅白

    SFの世界観と和の狐面、巫女服や刀の未来アレンジもかっこよく、 装備の効果を想像するのも楽しいです。狐耳もSFと相性が良く、 出自や任務の内容も気になります。 光る瞳もこちらをサーチされているようで魅力的です。

  • 時雨沢恵一

    異能特殊部隊、格好いいですね。そそられますね。
    通常の人相手なら無敵で、すると敵は同じような異能者を集めて対抗して……、妄想が進みます。

『作戦会議』sumisumi
作品紹介

魔法使いの女子高生三人組。放課後、彼女たちが集まったのは東京を襲う巨大猫のモンスターの退治の作戦会議をするため。情報収集にはスマホやパソコンが必要、そしてお菓子やジュースも絶対に欠かせないのです!

  • 黒星紅白

    魔女衣装とノートPC、古文書、スマホ等、 配置されているモチーフのコントラストが面白いです。
    放課後の空気感から、キャラクター達の普段の生活や性格、 会話の内容を感じられて楽しい作品です。

  • 時雨沢恵一

    電気を付けてない感じがとても良く出ていたと思います。三人のキャラの違いも表情に出ていて分かりやすく。
    個人的にはPCの猫マークが好きです。

『妖駄菓子店』杜松
作品紹介

ここは妖狐が営む少し変わった駄菓子屋さん。人間の作る駄菓子に魅了されてしまった妖狐の趣味は、カラフルで可愛い様々な商品を売ったり、懐かしいおもちゃで子どもたちと遊ぶこと。でも、駄菓子も時々食べてしまいます……!

  • 黒星紅白

    小物たくさんで一つ一つ確認するのがワクワクして楽しい作品です。
    蜘蛛の巣が張っていたり、商品を食べてしまっている所などキャラクター性が感じられ、 置いてあるお面や骨等、子供達が買っていったら何か事件が起きそうです。

  • 時雨沢恵一

    ちょっとした裏路地に特殊な方法で入ったら、そこにこの店がある……、みたいな妄想を掻き立ててくれる絵ですね。
    子供が大人になって行ったら、まだそこに変わらずに存在していた、とか。

『鬼の子』ろきこ
作品紹介

舞台は東京、人と妖が共存する世界――満月の夜、光り輝く夜景を背に鬼火を繰り出し、楽しげな表情で空を舞う者。普段は人間に化けて過ごしているが、人を驚かしたりして毎日を楽しく暮らす、そんな現代に潜む人ならざる鬼を描いた作品!

  • 黒星紅白

    上空からの夜の街と生意気そうな鬼の子、月のコントラストがかっこいい。
    和風の鬼に、ヘッドホン、パーカーといったコーデが 彼の普段の生活を想像させて面白いです。
    炎で大胆に画面を切り取る構図もスタイリッシュで世界観を引き立てています。

  • 時雨沢恵一

    鬼の若者が夜を楽しんでいる、という楽しさが伝わってきます。
    普段はフツーの少年で、きっと目立たないように生きているのかななんて思いますね。

コミック部門

『ツッコめ! ナニワールド』敷島豊かな肉
作品紹介

大阪へ修学旅行にやってきた高校生・東山。彼はどっかで見た感じのオバチャンにもらった飴ちゃんのせいで大阪によく似た異世界に飛ばされることに……。だが、それは「ツッコミ」がない大阪だった!? 異世界で起こる異変(ボケ)をツッコミ体質な東山はどう解決するのか?

  • 「ⅡⅤ」編集部

    ツッコミが得意な主人公が修学旅行で大阪に訪れたら、「いつのまにかツッコミがない世界になっていて勇者になっていた」というぶっ飛んだ設定も面白いのですが、ところどころに入れた「大阪」の魅力全開でとても楽しい作品でした。「異世界転生」も絡めてしまうというカオスな構成でありながら、コメディの中にクラスメイトとの友情やオチまで綺麗に作ってストーリーとして成立しているところは素晴らしいと感じました。濃いサブキャラたちのように主人公の魅力も負けずにもっと出ていたら、というところが少し惜しかったと思います。

  • 「ⅡⅤ」編集部

    軽快なテンポで進んでいく主人公とヒロインの掛け合いの中にバランスよくボケが混ぜられており、とても読みやすい作品でした!特にクールな見た目のヒロインが繰り出すまさかの特殊能力には思わず笑ってしまいました……!
    またギャグ要素に振り切るだけでなく、キャラクターの心情を描いている点も良いと思いました。笑えるだけでなく、最後はほっこりともさせて頂きました。
    一点、ふらっとこの漫画を手に取った人が最後まで読み進めてくれるかなと心配になりました。作品の導入部分にも、読者がもう少し引き付けられるような要素をいれてもいいかなと思いました。

『輝け!メイド喫茶プリンセスライト』れるん
作品紹介

1999年に宇宙よりアングルモエの大王が日本にやってきたことにより、大阪のオタク街ではリアルな立体映像を使い幻モンスターと戦うモンスターダストが始まった。そんなバトルにデビューすることになってしまったメイド喫茶「プリンセスライト」一同の運命とは――。テンション高くおくる異色の不条理系メイドコメディ!

  • 「ⅡⅤ」編集部

    独特な世界観が展開されており新鮮で、楽しく拝見させて頂きました。
    この作品に関しては、構成もさることながら絵のタッチが今までにないと感じました。
    めちゃくちゃきれいな絵ではないけれど、物語の内容には絶妙に合っている!この絵が作品を何倍も良いものにしていると思いました。
    気になった点はどのメイドが誰なのか混乱する部分がいくつかあったこと。キャラの書き分けやセリフなどはもう少し検討してもいいのかなと思いました。

  • 「ⅡⅤ」編集部

    オリジナリティのある世界観と4コマで落とす構成やセリフ回しは見事。
    4コマとして楽しく読める勢いがありました。
    ただメインキャラクターであるメイド達にそれぞれ特徴がなく、全編通してメリハリが無くなってしまっています。
    キャラクターが世界観にハマればもっと面白くなると思いました。

動画・音楽部門

『宙ルーフ feat. 巡音ルカ』楠八重 圭亮
作品紹介

混沌とした現代に対する不安や希望、祈りや願い、そして絶望までもを、現在、過去、未来の境目を浮遊し俯瞰するような、そんな行き場の無い真理を表現した作品。

  • ハセガワケイスケ

    「カッティングばっかしやがって!」て思いながらめちゃくちゃにんまりしました。
    最後のほうで「カッティングはどうした!?」ってなるくらい笑
    個人的には後半からアウトロにかけて、ノイジーでファジーなギターやら
    シンセやらがきて盛り上がってる感じも聴いてみたいです!

  • banvox

    世界観は確立されているが、まだ楽曲に力がない段階で作り込みがもっとできる作品だと思います。
    もっと、沢山の楽曲を聴いてインプットして、沢山の楽曲を作ってアウトプットしたら、作品全体がよくなると思います。
    単調だけども、やりたい事が伝わってくる、語りかけてくる様な楽曲でした。これからが楽しみです!

『BLACK MOON』石見
作品紹介

ビジュアル系バンドマンとそのファンの少女を描いた作品。
現実にはあり得ないものの喩えであり、非常に稀な事象「BLACK MOON」に自らを重ねようとすることで自身を保とうとする少女。バンドマンとの繋がりに苦悩し、部屋で独り思想ファンタジー世界へと逃避しながらも自らの存在を昇華していく姿が表現されている。

  • ハセガワケイスケ

    エピックメタルやゴスメタル感があって、アレンジと動画の雰囲気のマッチングが良いです。
    ボトムが印象的で、ベースの太さやラインが心地いい。
    なので、映像にももっと色味だけではない『重さ』みたいなのがほしいかなと思いました。

  • banvox

    動画の色使いや世界観は素晴らしいと思いました。
    もっと曲と合った動く絵があれば曲とのスピード感が出てプラスになると思いました。
    ディストーションが少しかかったピアノのリフとボーカル、世界観を表す工夫としては正解なのですが、もっとミキシングが上手くできていれば、伝えたい事や世界観が表に出ると思いました。また、英語のリリック発音が勿体ないと思いました・・・。
    環境音をイントロとアウトロに入れるのは世界観に合っていて良かったです。

『My Ending Song 12』Toccsch
作品紹介

日本の都市郊外やベッドタウンをファンタジー化し、かつ「ノーマルエンディング」をイメージした楽曲。8bitのドット絵を想起させる音色とアコースティックな楽器の音色が対比・融合され、まるで仮想と現実を繋ぐような感覚で構成されている。トゥルーエンドを目指して、まだ冒険の旅は続く!

  • ハセガワケイスケ

    ゲームに没頭していたあのころを思い出します。
    全面的にチップチューンでいくんじゃなくてすこしべつの音を足していたりとレトロゲーを最新テクノロジーでリメイクした感じを受けました。

  • banvox

    クオリティ高い! 現代世界のファンタジーだからこそ、現代世界のチップチューン音色でファンタジーのメロディー! ドラムの音色も素晴らしい。
    ゲームミュージックに寄り過ぎず、テーマに沿った「現代世界のファンタジー」をまさに表してる楽曲!
    構成、ドラム、ミキシングバランスもとても素晴らしいと思いました。全体的の比率として、チップチューンの比率より、生音の比率がもう少し多ければ、かなり素晴らしい作品になると思います。

『BLOOD BLADE』HOUND PROJECT
作品紹介

太古から「鬼」として忌み嫌われる存在を、セーラー服姿で斬る殺し屋・桃井静華。そんな現代に溶け込む「不死身の鬼狩り」の少女と鬼の戦いを描いたアクションドラマのショートフィルム。

  • ハセガワケイスケ

    銃に刀にセーラーにニーソに、ともりもり!って思いながら見てました。笑 
    刀がぼろぼろだったり(仕方なくだったかもしれませんが)と細かいところにも配慮されていたり、小道具がひとつひとつよく仕込まれていて、観ていてたのしかったです。ナードな女の子のキャラが様式美というかてんこ盛りでサイコーでした。セーラーで車運転できるのがツボ。

  • banvox

    カメラワーク、エフェクトに関して、クオリティが全体的に高いですね。
    しかし、どこかで見た様なストーリーの織り交ぜ設定、構成・・・。映像クオリティが高い分、勿体ないと思ってしまいました。
    キャラクターに個性を出す点において、ありきたりなキャラ設定ではありますが、キャラは立っていると思いました。
    また、BGMと映像がもっと雰囲気に合っていればもっと引き込まれる作品になるかと思いました。
    起承転結の起の部分で使われている楽曲と転の部分で使われている楽曲が同じ所に少し違和感を感じました。
    音楽や効果音の使い方が映画に近い物を感じ、自分も音で参加してみたくなりました。

『Alternative Reality』per sonare
作品紹介

「現実世界とファンタジーとの融合」というテーマで制作された作品。アラビアンやオリエンタルさの間に日本の歩道の信号音も加わるなど、聞く者によって多国籍なメロディに聞こえる不思議な魅力を持った楽曲。

  • ハセガワケイスケ

    多国籍でオリエンタル満載で、曲が進むにつれ、風景が変わる。
    アラビアンな雰囲気に中華が混じってきて欧州に渡り、海を超えてみたいな、冒険してるような感覚になりました。

  • banvox

    素晴らしい! イントロから引き込まれました。しかし、その後の展開が少し残念に思いました。
    イントロ部分を織り交ぜて行けば、更に素晴らしい作品になると思います。
    全体のミキシング、特にドラムと声エフェクトがすごく勿体ない!
    構成もイントロ後が勿体ないと感じましたが、その後展開していくファンタジーの物語、ストーリーなどを連想させる様、表現しようとしている物が伝わりました。
    展開を変えるなら、もっと音色も変えて、ガラっと変わった様に思わせる手法を使えば完璧かな。

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